イギリス語学旅行
2004年9月5日〜9月27日の約21日間イギリスのイングランド地方に滞在した。初めの2週間はチェスターでホームステイをしながら語学研修講座に参加。後半の1週間はレンタカーで南部のカントリーサイドを回りながらロンドンに着き、ロンドンには3日間滞在した。、
ホームステイ(Wild家) 1863年に建てられた家を17年前に購入して、7年かけてWild氏自身で改装してきたと言う。 全室23室あり、我々は2階のバス・トイレ付き2室を使わせてもらう。朝晩はダイニングキッチンで一緒に食事をした。 主人のMarkは、南部サザンプトンに勤務のため、週の半分は不在。主婦Carolには長男で15歳のSamと5歳のAliceがいて、さらに家の中に大きな犬が2匹。 朝食はシリアル、パン、紅茶と果物。料理が趣味と言うCarolだが、夕飯はサラダとメインディッシュの2品。週末だけは、帰宅したMark自身手作りのご馳走が出た。 |
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語学学校 学校には学生向けの本格的研修コースもあるが、我々は50歳以上が参加する2週間のコースに参加。授業は9時半から途中30分のコヒーブレークを挟んで12時45分まで。午後はアクティビティと称して、チャーターしたバスで周辺の観光に連れて行ってくれる。適当に買い物や市内観光も出来るよう自由行動の日も折込まれていた。対象者が対象者なだけに学校の方も色々気を使い、英語の出来、不出来など気にせず、肩の凝らない和気藹々の雰囲気で2週間が終わった。 生徒は、日本6人、スイス2人、スエーデン2人、オーストリア、フランス、スペインが各1人の13名。夫婦で参加は我々とスイス人の2組。初めに簡単なテストがあり2クラスに分けたが、夫婦は別クラスになるらしい。先生はコーディネターを含めて3人。 小生は初めから授業での英語力の向上はあきらめて、もっぱら午後からのアクティビティを楽しんだ。 |
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アクティビティー(ツアー) いわゆる課外授業だが、実質はガイド付ツアー。日本の旅行会社では味わえない地方色のある興味深い場所へ連れて行って くれるので、かなり割安で中味の濃いツアーと感じた。 |
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9月6日 |
チェスター市内観光 |
チェスター大聖堂の食堂で昼食後、城壁の上から市内を見学。 | ||
9月7日 |
カントリーハウス見学 | 18世紀からの貴族の館、庭園と生活ぶりを保存したいわば博物館。英国紳士の気品高い暮らし方が良く分かる。 | ||
9月8日 |
イングリッシュパブ | 午前中の授業でイングリシュパブのメニューや注文の仕方を勉強。 夕方から授業の実践ということで、典型的イングリシュパブに連れて行ってくれた。いろいろなビールを試して全員大いに盛上がった。 |
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9月9日 |
ボヅナン庭園 | チェスターから車で約1時間。北ウエールズにある広大な庭園。 | ||
9月11日 |
コンウィ城と北ウエールズの海岸を1日観光 | 土曜日で授業はなかったが、学校が北ウエールズの1日観光をアレンジ。 「不思議な国のアリス」の館、別荘が並ぶスランドゥドゥノ海岸、コンウィ城などを見学した。 |
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9月12日 |
リバプール市街観光 | 日曜日なので、学校が紹介してくれたリバプールへ列車とフェリーを使って出掛けてみた。 フェリーから眺めるリバプールの遠景は素晴らしい。リバプールではタイタニック号を展示したマリンミュージアムと大聖堂をゆっくり見学。 |
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9月13日 |
チェスター動物園 | 歩くだけで2,3時間かかる広大な動物園。 動物が大きな檻の中でゆったり暮らしている。寒いせいか大きな動物は隠れていて見られなかったが、庭園が整備されていて美しい。 |
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9月14日 |
クワリーバンクミル | 18世紀、イギリス産業革命が始まった頃のマンチェスター紡績工場とその従業員の生活の様子が、そのままナショナルトラストで保存されている。日本の明治時代の女工哀詩にそっくりな、悲惨な若い労働者の生活をうかがうことができた。 | ||
9月15日 |
「キャッツ」観劇 | 午後はフリータイムだったが、学校がオプションで用意したミュージカル「キャッツ」を見に行った。 リバプールのロングラン公演になっているだけに、当日も大劇場が満員の盛況だった。残念ながらセリフは全く分からなかったが、歌と踊りは素晴らしかった。 |
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9月16日 |
運河巡り | チェスターから南に50kmほど行ったランゴルンでキャナルボートに乗り2時間の運河クルージングをした。イギリスでは同様の運河が各地に張り巡らされていて、ロンドンまでの長期旅行も可能だそう。 |
9月17日で学校の研修は全て終了。翌18日、チェスターからロンドンまで5泊6日のドライブ旅行を計画した。日本であらかじめ予約しておいたチェスターのレンタカー会社へ行き、ルノー社MEGANEのオートマを借りる。途中の宿泊は行き当たりばったりでB&Bを見つけて泊まることとする。
チェスターからシュールスベリーへ | 初めての外車で、早速エンジンがボタンでかかることに戸惑う。30分位各レバー操作を試して漸く出発。 日本と同じ左車線右ハンドルだが方向指示器が左側に付いているのに慣れるのが大変。 次にロータリー形式の交差点に慣れるまでに一苦労。本で読んで頭の中では分かっていたが、実際には飛ばしている車からクラクションを鳴らされると焦ってしまう。 |
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詳しい道路地図をホームステイ先のMarkからプレゼントされたが、道路標識の地名と地図を照し合せるのに2人掛かりで悪戦苦闘。何回も道を間違えながら、朝出て隣町のシュルーズベリにたどり着いたのは3時過ぎ。宿の手配のためインフォメーションセンターを訪ねると生憎週末で市内は満員とのこと。 止むを得ず郊外のファームハウスにする。 地図を頼りに迷路のような農道を何時間かさ迷っていると、奇跡的に目的の場所を知っている人と出会い教えてもらう。 地理を知らない者が田舎道を走るのは無理ということを思い知らされる。 しかし結果的には、イギリスの素晴らしいカントリーサイドを見聞することができた。 |
(シュルーズベリの街、独特の傾斜した家が多い) |
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シュルーズベリのファームハウスに宿泊 | (宿泊したB&B) |
(広い牧場には馬、羊、鶏と牧用犬がいた) |
シュルーズベリからコッツウォールズ地方へ | 翌朝コッツウォールズのストラトフォード・アポンエイボンへ向けて出発。 | |
途中バーミンガムを過ぎた所で、大きな城と古い街並みが見えてきたので車を止めて見学することにする。 調べて見ると914年にできたウォーリック城。城の中は公園の様になっていて、各部屋には武器や貴族の豪華な生活の様子が展示されている。城の上から眺めると、近くにはエイボン川がS字状に流れ、遠くバーミンガムの街も望める360度の景観が素晴らしい。 |
(ウォーリック城) |
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ストラトフォード・アポンエイボンに宿泊 | 夕方にアポンエイボンの街に着いたので早速住宅街にあるB&Bを予約。 シェークスピアの生まれ育った街で、様々な展示があるが、疲れたので見学は明朝にして、荷物を置き、早速パブへ。 |
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英国のパブも慣れてきたので、周りの人が勧めたビールを注文。 実にうまい! |
(バーテンも気さくに写真に応じてくれた) |
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翌朝午前中、街の風景とシェークスピアの記念館を見学。 日本人団体が多いのと、余りにも店など観光化していてややウンザリ。 |
(エイボン川の景色が美しい) |
(シェークスピア生家の記念館) |
エイボンからチッピング・カムデン経由でブロードウエイへ | この辺りに来ると家々の色が蜂蜜色一色になってくる。 | |
街の中はどこもアンティークの店が多い。妻の店めぐりに付合っていると、夕方になったのでブロードウエイのB&Bに宿泊。 | (チピング・カムデンの街) |
(ブロードウエイで見かけたレストラン) |
ブロ−ドウエイからサイレンセスターまでコッツウォルズの村を巡る | モートン・イン・マーシュで週1回の朝市があったので立寄る。その後ガイドブックを参考にストウ・オン・ザ・ウォルド、ボートン・オン・ザ・ウォーター、バイブリー、サイレンセスターと村を廻った。 サイレンセスターのB&Bに宿泊。 |
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日用品の買出しで近隣の村の人々が集まる朝市は大変な賑わい。 | (モートン・イン・マーシュの朝市) |
(ストウ・オン・ザ・ウォルドも街中アンティークの店) |
ボートン・オン・ザ・ウォーターには大勢のイギリス人が観光バスで来ていた。 ウイリアム・モリスが「イングランドで最も美しい村」と評したというバイブリーは期待した程ではなく観光地化していた。 |
(ボートン・オン・ザ・ウォーター) |
(バイブリーの村) |
オクスフォードからロンドンへ | サイレンセスターに着く頃には車の運転でムリをしたせいか疲労困憊。体調もおかしくなったので翌日は観光を止めてオクスフォードのB&Bで休むことに変更。オクスフォードは夕方クライストチャーチで聖歌隊の歌を聴いたが、街の見学は妻にまかせる。 翌日は午前中プレナム宮殿を見学後ロンドンに向かう。 |
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クライストチャーチのイーブンソングでの聖歌隊の合唱とオルガン演奏は天上から音が降って来るようであった。 チャーチルゆかりの宮殿は川、橋、牧場や森の広大な敷地の中にある。 |
(クライストチャーチの中庭) |
(プレナム宮殿) |
ロンドン観光
ロンドンの交通は混雑し、道路も一方通行が多く、車の運転は極めて難しい。漸く探し当てたレンタカー会社に車を返す。翌日からのロンドン観光は見るものは沢山あるが、あまり欲張らないこととする。
テート美術館ではターナーとコンスタブルの絵をゆっくり鑑賞する。絵の景色が今まで見て来たカントリーサイドの景色と変わらないのが面白い。
テームズ川のリバークルーズは、一度に多くの歴史的建物が概観でき、料金も割安。 | (タワーブリッジ) |
(ロンドン・アイ) |
ロンドン塔は日本語のガイドフォンを借りてゆっくり見学。昔、政略と陰謀で囚われた人々の怨念が伝わってくるようでおもしろかった。 | (ロンドン塔) |
(ウェストミンスター寺院) |