中欧の旅


2003年9月28日〜10月12日の15日間、ブダペスト⇒ウイーン⇒ザルツブルグ⇒プラハ⇒西ボヘミア地方を旅行。
プラハからボヘミア地方はゆっくり列車で訪ねてみたいと思っていたので、ツアーを延泊し、西ボヘミアの古い温泉保養地を訪ねることにした。
ハンガリー     ブダペスト

ドナウ川を挟んで、高台に王宮のあるブダ地区と、古い建造物を残した商業地のペスト地区に分かれている。両地区は、その夜景の美しさで有名なクサリ橋で繋がれている。
ブダの高台は要塞に囲まれていて、中にはマチューシ教会、美術館、歴史博物館や今でも政府施設として使われている王宮がある。
高台からのドナウ川の眺めは素晴らしい。
ドナウ川のゆったりした悠久の流れとハンガリー東部への眺望は、キリスト文明とイスラム勢力の攻防が繰返されたこの地の歴史を想起させてくれる。




当日、王宮では国賓が訪問するということで、制服に着飾った衛兵の訓練パレードに遭遇した。
   センテンドレと
  パンノンハルマ修道院


ブダペストからバスで小1時間程北のドナウ川沿いにあり、小さな美しい家が建ち並ぶ街。帰りはドナウ川をクルージングで下る。ブダペストに着く頃、日も暮れて王宮やクサリ橋の夜景を堪能することができた









ブダペストからバスでウィーンへ
移動する途中、世界遺産パンノンハルマ修道院を観光した。
オーストリア      ウイーン


ウイーンの街へ。
ハプスブルグ家の栄華に圧倒されるシェーブルン宮殿。クリムトやエゴン・シーレの絵画も鑑賞できるベルベデーレ宮殿。シュテファン大聖堂やオペラ座等の市街の建造物は街全体が博物館のようで、とても2〜3日では見切れるものではなかった。
   ハルシュタット


ザルツブルグの東の湖水地帯。映画「サウンドオブミュージック」の舞台にもなっただけに、アルプスと湖が実に美しい。家々の窓には美しい花が飾られていた。
   ザルツブルグ



モーツアルトの出生地で、音楽祭でも知られている街。ミラベル庭園はやはり「サウンドオブミュージック」の場面となった。遠くにホーエンブルグ城が望める。
チェコ
  チェスキークロムロフ




世界遺産の街。チェスキークロムロフ城は石畳の坂を登った上にあった。
    プラハ




小高い岡の上に、870年に完成したプラハ城がある。モルドウ河を挟んでカレル橋を渡った対岸には旧市街から新市街が広がっている。1000年以上の歴史を持つこの街は、2回の世界大戦にも奇跡的に破壊されずに残った。街全体がヨーロッパ中世以後の建造物をそのまま残している。プラハ城、聖ヴィート大聖堂、カレル橋、ミケラーシュ教会をはじめ見ごたえのある建造物が多く、結局4日間滞在したが全く見飽きることはなかった。
チェコ
(西ボヘミア地方)
    西ボヘミアへ


プラハ中央駅から列車で西ボヘミアへ向かう。日本で1等の切符を手配していたが、どの車両か分からないままに乗ってしまう。車両間の移動ができないし車掌に聞いても言葉が通じない。しかし乗客が少なく、目的地まで数時間6人用のコンパートメントを2人で独占できたので不満はなかった。車窓からの景色は予想通り素晴らしい。バスツアーなどでは味わえない次々と変わる秋のボヘミア地方の山河や平原の景観をゆっくり楽しむことができた。
    カルロビ・バリ

地名の由来は現在のプラハの街を築いた「カレル1世」の源泉の意。狩に来た国王が鹿が温泉で傷口を治しているのを見て治癒効果に気付き湯治場を作った。今ではドイツ、オーストリアで人気の温泉保養地となっている。温泉といってもヨーロッパでは温泉水を飲むのが一般的。源泉はコロナーダと称する12の源泉が街に点在しており、それぞれが美しい回廊で囲まれた建物となっている。
  マリアンスケラーズニエ


カルロビ・バリから2両編成のローカル線に乗る。標高も少しづつ上がり車窓からの黄葉がひときわ美しくなる。草の生えた空地のような駅にいくつも止まりながら3時間位で目的地に着く。地名は「マリアの温泉」の意・淡いクリーム色の装飾的建物と周囲の森が調和して美しい。ゲーテ、ワグナー、ショパンなど著名人が滞在したことで有名。小高い丘にゲーテの滞在した館があり、広場にはゲーテの彫像が置かれていた。